ヨシムネの書きだめ

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『ゆめいろファンタジー ラテール』のレビューをする話

目次

良くも悪くもスマホに最適化された原作再現度の高いゲーム

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リリース初日からレベル41までプレイした『ゆめいろファンタジー ラテール』(以下ゆめラテ)に受けた印象は、スマートフォン向けMMORPGや、基となるPC向けMMORPGの『トキメキファンタジー ラテール』(以下ラテール)の良い所・悪い所を反映したゲームだった。

latalem.jp

私自身ラテールは遊んだことはあるものの、2D横スクロールのオンラインゲームに苦手意識があり、アオイチに着いた辺りで耐えられなくなって辞めた記憶がある。PC版で経験した苦々しい思い出からすると、ゆめラテは「スマートフォン向けで最適化されて遊びやすくなったな」という印象を強く受けた。

『トキメキファンタジー ラテール』について

la.happytuk.co.jp

ラテールは2007年に日本でサービス開始した、2D横スクロールのアクションを特徴とするMMORPGだ。サービス開始当初はゲームポット(現GMOインターネット)によって運営されていたが、2018年3月からはHappyTukという会社に運営移管され、現在までサービスが続いている

ゲーム開始時のおすすめ職業はマジシャンとレンジャー

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ゆめラテのプレイ内容に移っていくのだが、このゲームはプレイ前に4種の基本職業から自分のプレイする職業を決めてゲームを開始していく。また、4種の基本職業それぞれには2種類の上位職があり、レベル40に到達した際にどちらの職業に転職するかを選ぶことになる。

私はラテールの方でトレジャーハンターという職業に「アイテムのドロップ率を上昇させるスキルがある」という話を聞いていたので、もしかしたらゆめラテにもそれがあるかもしれないという期待を抱いてレンジャーを選択した。実際のところゆめラテにアイテムドロップ率を上昇させるスキルは現状ない転職後に絶望した。

人気の職業は高い物理ダメージ数値を撃ち出すことができるガンスリンガーと、スキル使用時に消費するコストを心配せずに強力な魔法を撃てるソーサラーだ。

ラテールと同様にポップなグラフィックとBGMが心地いい

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ゲームを開始すると、はじまりの街であるペロスに降り立つ。ラテールがプレイヤーに愛される理由として、ポップなデザインや世界観と飽きの来ないBGMがあるのだが、ゆめラテでもこの点はうまく再現されている

また、NPCのボイスがフルで収録されている点も世界観へと没入するために欠かせない要素のひとつだ。

良い装備を手に入れるためにはガチャを回す必要がある

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無料ガチャのクールタイムは「引いてから」24時間で定時更新ではない

ラテールでは最初期のクエストで手に入る「女神セレス装備」が長く使っていける装備なのだが、ゆめラテでは当然そんなものはない。アプリゲームで強い装備といえばガチャ産である。アプリゲーム慣れした人の場合はリセマラで良いスタートダッシュを切りたいだろうと思うが、ゆめラテでは無償のダイヤはあまり配布されない。

最高レアリティの虹色装備が6%、通常のプレイでは入手困難なレアペットが0.4%という確率だが、前述の通り無償のダイヤはあまり配布されない。24時間のクールタイムでガチャを1回無料で引ける権利が付与されるため、無課金のプレイスタイルで遊ぶなら無料ガチャで良い装備やレアペットが出ることを願うしかない。

リセマラに挑戦する場合は10連ガチャチケットで幸運を祈れ

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ゆめラテでリセマラを行う場合はフレンドと贈り合うことができる「フレンドポイント」を1人10ポイント、30人分の計300ポイントを集めて10連ガチャチケットを交換する必要がある。また、接続時間に応じて遊べるすごろくのミニゲームではフレンドポイントを300ポイントもらえるマスがある

あまりリセマラには向かないゲームだと思うが、どうしてもこだわりたい人は挑戦してみるとよいだろう。

レベル30まではシナリオクエストだけで上がる

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ゲームが始まるとシナリオクエストが最初から受注されている。基本的に序盤のレベル上げはシナリオクエストを進めるだけで上がっていくので、自動でクエストを進行する「オートクエスト機能」を使って見ているだけでもいい。

モンスターを倒していると時々「レイドボス」と呼ばれる巨大なモンスターが出現することがあるが、倒すと戦闘に様々なメリットをもたらすペットや、装備の製造に使う素材アイテムが入手できる。レイドボスはオート機能では補足してくれないため、レイドボスが出現した時だけ手動操作にして戦闘に参加するのも良いだろう。

ゆめラテでのペットは自分の使う武器に合わせて使おう

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ラテールのペットはドロップアイテムの自動取得やポーションの自動使用などのメリットがあるが、ゆめラテではこれらの機能はデフォルトで組み込まれている。ゆめラテでペットを連れ歩くメリットは、それぞれのペットが持つ「固有スキル」を使えることと、プレイヤーの能力を大幅に底上げすることにある。

可愛いペットが多いので"気に入った子を連れて歩きたい"と感じる人もいると思うが、ペットにはそれぞれ対応する武器があるため、冒険の際に弓を使うレンジャーが剣に対応したペットを連れて歩くのはあまり合理的とはいえない。

例外として「タイガー」は全プレイヤーに必須のペット

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直前に"ペットは自分の使う武器に合わせて使おう"と提案したばかりだが、一つだけ例外がある。回復の固有スキルを持つペット「タイガー」だ。数秒ごとにHPを一定量づつ回復していくスキルなのだが、レベル30以降は敵の攻撃力が高くなり、ポーションだけでは回復が間に合わないケースが出てくる。タイガーがいれば継戦能力が上昇するので、より長い時間狩り場に居続けられるというわけだ。

 レベル30以降はパーティ・手動操作・安全地帯を駆使しよう

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タイガーについての項目でも触れたがレベル30以降は敵の攻撃力が高くなるため、「手痛い攻撃を食らう前に倒す」プレイングが基本的に求められる。50%の確率で能力を大幅に底上げできる「研磨」や、装備の等級を上げる「昇級」などの装備強化はもちろん、パーティを組んで殲滅力を上げたり、手動操作に切り替えてなるべく被ダメージを抑える工夫が必要になってくる。

遠距離職の場合は、マップの入り口や岸となっている場所から一方的に攻撃できる仕様を利用してノーダメージで戦うこともできるが、こちらもダメージ量が不足しているとターゲットがリセットされて体力を全回復されてしまう。装備の更新や強化を怠らないようにしたい。

レベル40で待ち望んだ上位職に転職できる

レベル40でペロスに戻って上位職への転職が可能になるのだが、銃を扱うガンスリンガーなどの一部上位職は転職前の武器が使えなくなる。新たに使える武器をガチャで入手するか、制作で武器を作成する必要がある。使えなくなった武器はサブキャラの育成などに利用すると良いだろう。

ガチャ文化やペットの重要性・装備強化の複雑さがネック

レベル41まで遊んでみて、ゆめラテはカジュアルに遊べるスマホゲームとしての良さと、PC版の持つデザインや音楽の良さを引き継いでいる作品だ。一方でスマホゲームとしての悪い文化であるガチャの要素や、長時間の放置プレイを強いられる仕様ラテールの悪い点である職業バランスの偏り・装備強化の複雑さも合わせ持っている

また、個人的にはペットの持つ能力が重要過ぎることで連れ歩くペットの構成が固定化される点も懸念材料に上がる。髪型や顔のデザインなどのコーディネート要素ラテールの楽しみ方の一つなのだが、その中にペットが含まれていないのは少し残念に思う。

"現実でペットをファッションの一部として捉えるのはおかしい"という意見があれば確かにそれはごもっともなのだが。

あとがき

思えばはじめてのゲームレビュー記事だった。ゆめラテをこれからも続けるかと言われると正直キツいなと感じているのだが、「このゲームでレビューを書いてみたい」と思わせてくれた開発・運営のグラビティゲームアライズ株式会社さんに感謝したい。

こういう「新しい体験の機会を生み出してくれるようなゲームにもっと出会いたい」と感じたので、そういったゲームを見つけたり、紹介してもらったりしてどんどん書いてみたいと思う。

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